詩と詞と雨が

し、らしきものを垂れ流します

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

◎霧の中

砂の音色が流れる小川 光は注ぎ 祈りは透過する 逆行する命は力強く 飛沫は霧となり大地を恵む 風が撫でる木々の葉擦れと 森の奥では獣のにおい それぞれが持つ臓器と歴史 それとは別の原始の時計 巨大な愛がしるしを刻む 循環が羅列する記憶の栞 茂みの中か…

幻だとしたら

並行世界を夢想するなんて愚かだと思ってた、そんな立冬 冷たい太陽がぼくを照らし チャーリーブラウンの弱音だけが友だちだった 平熱が嘘みたいな温度で それはきっと心の問題なんだろう やせ細った二の腕が孤独を知らせる ああ ビルの連なりが夕焼け色に染…